2016年01月20日

トーマス・ジェローム・ニュートンが星に帰った日

デヴィッド・ボウイの訃報に対し
正直なところ、どう反応していいのか
わかりませんでした。

そんなに真剣に追っかけていたつもりは
ありませんでした。

でも、手許に残されたティン・マシンを含む
モッズ時代から「アースリング」までの
アルバムとブートレグ。

ビジュアル的に一番好きなのは
「世界を売った男」のロセッティ・パロの女装ボウイ。
音楽的に好きなのはベルリン時代から「スケアリーモンスター」。

大好きだった「地球に落ちてきた男」の
アル中になるしかなかった異星の客。
「ラビリンス」のわがままでかわいい王ジャレス、
「ハンガー」の吸血鬼。

行き着けの古本屋でかかっていた通俗の極みで
アーティストとして最悪の時期だと思っていた
「ヤングアメリカン」と「レッツダンス」が
無茶苦茶かっこよくって、ボウイに対して
過剰に贅沢な期待をしていたこと、
でもそんなファンからの無茶とも言える期待に
誠実な作品で応えてきたアーティストだったのだということを
痛切に感じてます。

繰り返し口をついて出てくるフレーズ。

planet earth is blue,
and there's nothing I can do

要は意識していた以上に
そしてどうしようもなく好きだったことを
時を追うごとに思い知らされているのです。

「アースリング」がテキトーに作った感全開なのに
アーティストとして無茶苦茶いい状態なのを感じて
ヘンな安心感と個人的な環境の変化も相俟って
「元気にやってればいいや」気分で
以降のアルバムを聴かずに、ずっとほったらかし
にしていたのが悔やまれます。

本当に素晴らしい世界をありがとうございました。

R.I.P

*

(deviantart投稿版)
20160114_dedicate2themanwhofell2earth_010_S.JPG

Hello,space boy!
where are you?

Your life on earth gave me how much imagination.
I love your wonderful world helplessly.

Thank you, Bowie.
Rest in peace.

*

(pixiv投稿版)
20160114_bowie_010_S.JPG

ボウイが亡くなったことを知って
もっと早くなにかアクションをとりたかったのです。

でも「やっぱ、レッツ・ダンスはサイコー」みたいな
ビミョーなセレクトのにわかコメントが
メディアをにぎわせて、ドサクサにまぎれ
「戦場のメリークリスマス」や
「ラビリンス」「ツインピークス」が阿呆のように
地上波にのってうんざりさせられるんじゃないかと
思い、ずっとためらってました。

でもって、「なんでジギーやベルリン時代を出さないの?」とか
「そこは「地球に落ちてきた男」でしょ?」とかつっこみまくる
日々が続くんじゃないかとも思ってました。

自分的には引きこもりはできないまでも
「異星人デヴィッド・ボウイの肖像」を読み返し
ボウイのCDを聴きながら日々をやりすごしていたのです。

ところが、ことこの日本においては無風状態。
ドイツでは外務省の偉い方が思いいれたっぷりの
コメントを出しているくらいなのに。
(そういえば彼の国のお偉いさんは
「ノイバウテンはドイツ実存主義を体現しているバンドだ」と
にわかにはとてもじゃないけど言えないコメントを
さらっと言ってましたね)

ふんとに「この反応の薄さってなんなの?」とショックを受けています。

なので、Deviantartの方で個人的な思いのたけを
発散しております。理由についてはお察しください。


*

deviantartとpixivのそれぞれに投稿したのですが
トーンの違いは「デヴィッド・ボウイの訃報」に対する
国内外の温度差にいらついているからなのです。

おまけに日経が愛国ポルノ丸出し、
あまりに斜め方向の
馬鹿コラムを書きやがったことが
心情的なとどめになったのかもしれません。

実はボウイの死以上に
日本の情報ガラパゴスによるメディアの死を
感じた一週間でもあったのです。

posted by amleth machina at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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