2013年08月13日

スタジオぬえメカニックデザインブック

スタジオぬえ
メカニックデザインブック
「PART.1機動兵器編」

マイブームというほどでもないのですが、'70〜'80の再評価みたいなことをしています。本書もたまたま入手する機会がありました。

さて、この本には'70〜'80年代頃のぬえメカを機動兵器(けっこうヘンな造語ですね)中心にまとめています。

「マクロス」ありの「オーガス」「クラッシャー・ジョー」「ガンヘッド」「ダンガイオー」「ヤマト」はては「コンバトラーV」「手天童子」まで収録しており冒頭のカラーページではアドバンスド・バルキリーまで紹介されており、「ヤマト」〜「ガンヘッド」あたりまでのアニメファンの熱気をメカ中心にパッケージしました・・・といっても過言じゃありません。このように俯瞰して見ると、とてもじゃないけど映像作品として一貫した評価のできない「無印マクロス」が最も熱気があり、スタジオぬえのベストワークと感じます。ちなみに「ギンガイザー」が宮武デザインだということを本書で初めて知りました。

この本におさめられたデザインのほとんどは「なにかの勘違いによる時代の熱気」に支えられて世に出てしまったものです。ほんとうに、これだけ見ると無茶苦茶熱いです。その一方で本人達が理論武装していると思い込んでいる斜め上方向のデザインセンスは恐ろしく珍妙な世界観を醸し出しています。もちろん、この世界観自体を否定するつもりはありません。これが秀逸なデザインとして機能していた時代があったということなのです。

だから、後天学習的にあの頃のアニメとファンの熱気、空気感を知りたい人たちにコンパクトにまとまった英単語帳のような便利本としてお薦めします。それにしても、カラー口絵に納められた「ガンヘッド」の実物大ハリボテを見てると、適切な予算と脚本が投入されていたら日本の特撮映画も別の形の進化を遂げたんじゃないかと思わざるを得ません。

ちなみに本書続巻の「PART2.宇宙戦艦編」の方で、SFマガジンに連載されていたコラム「スターシップライブラリー」が収録されています。これも'80年代アニメを巡る意識を検証する上での超一級資料ではないでしょうか?当時のスタジオぬえの発言をチェックしてみると色々と思うことがあります。・・・どういう意味かはお察しください。


posted by amleth machina at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 意見には個人差があります・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/371880193
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック